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2006年8月 1日

08年より変わる、情報処理技術者試験

情報処理技術者試験改定

ITSS標準との整合性の確保に動く!

 経済産業省は「ITスキル標準」の内容に合わせて情報処理技術者試験を改定することを発表した。 新試験制度は2008年から新体系試験としてスタートする見込み。

 今回の試験制度の改定は、ITスキル標準と情報処理技術者試験との整合性を持たせることによって、相互評価の関連性を持たせる ともに情報処理技術者のIT能力の客観的判断を可能にすることを目的としている。

試験区分の見直しの方向性
 08年からの試験制度改定の方向性として次のようなことがあげられる。
  1. 情報処理技術者試験の試験区分の見直し
  2. 試験区分とITスキル標準との適合性を確保
  3. そのうえで、試験合格者がITスキル標準のどの段階にいるのかを判断可能とする
  4. ITスキルを客観的に評価するための「スキル評価ガイドライン」作成
  5. この結果にもとづき、第三者機関がIT人材育成状況の認定制度創設
ITスキル標準の概要

 ITスキル標準は11種35分野について、最大7段階でレベル評価している。その11種類は次のとおりである。

  1. マーケティング
  2. セールス
  3. コンサルタント
  4. ITアーキテクト
  5. プロジェクトマネージメント
  6. ITスペシャリスト:プラットフォーム
  7. ITスペシャリスト:システム管理
  8. ITスペシャリスト:データベース
  9. ITスペシャリスト:ネットワーク
  10. ITスペシャリスト:分散コンピューティング
  11. ITスペシャリスト:セキュリティ
  12. アプリケーションスペシャリスト
  13. ソフトウェアデベロップメント
  14. カスタマサービス
  15. オペレーション
  16. エデュケーション

情報サービス産業の業務の中で、ユーザとベンダーとの間で品質や 価値判断基準が異なることが問題視されていた。そのため、ITスキル標準と情報処理技術者試験と 乖離を是正することにより、さまざまな基準を明確にしてIT技術者を客観的に評価できる仕組みを 作ることになったと思われる。

どうなる現行試験区分

上記のITスキル標準と現行試験区分には大きな開きがあるよう思う。

ITスキル標準と現行試験区分の対比

 著者なりにITスキル標準を紐解いて現行区分と比較してみた。

  1. マーケティング→上級シスアドに対応か?
  2. セールス   →上級シスアドに対応か?
  3. コンサルタント→システムアナリストに対応か?
  4. ITアーキテクト→システムアナリストに対応か
  5. プロジェクトマネージメント→プロジェクトマネジャ試験
  6. ITスペシャリスト:プラットフォーム→エンベデッド?
  7. ITスペシャリスト:システム管理→システム管理試験
  8. ITスペシャリスト:データベース→データベース試験
  9. ITスペシャリスト:ネットワーク→ネットワーク試験
  10. ITスペシャリスト:分散コンピューティング→ 同
  11. ITスペシャリスト:セキュリティ→情報セキュリティ試験
  12. アプリケーションスペシャリスト→アプリケーションエンジニア試験
  13. ソフトウェアデベロップメント→ソフトウェア開発、基本情報に対応か?
  14. カスタマサービス→??
  15. オペレーション→初級シスアド
  16. エデュケーション→初級シスアドか?
試験制度改定展望

 まだ情報の詳細が開示されていない中で、勝手な憶測はいけないと思うが問題提起してみたい。

  1. システム監査技術者試験の位置づけの不明確さ
  2. 情報セキュリティアドミニストレータ試験の位置づけの不明確さ
  3. エンベデッド試験の位置づけの不明確さ

 いずれにしても今後の動向の発表が待たれる情勢ですが、特にシステム監査技術者試験の動向が気になります。

参考文献:「情報処理技術者試験を改定」日刊工業新聞06/08/01
システムアナリスト試験・小論文試験と プロジェクトマネージャ試験・小論文支援は、
(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏



投稿者 kato : 2006年8月 1日 22:36