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2006年9月14日

システムアナリスト受験と監査受験との比較について

システムアナリストとシステム監査との受験順序について

ご質問内容

 たぬ吉さんからのご質問です。

 来年、高度情報処理試験の受験を計画しています。 当初はPM試験を目指そうと考えていたのですが、今夏 にPMPを取得したため、別の試験区分に変更しようと 考えてます。  会社の評価基準が「PM試験またはPMP取得でランク5」 「AN試験またはAU試験取得でランク6」であることから、 PM試験に変え、AN試験またはAU試験に向けて頑張ろうと思います。) 非常に漠然とした質問で恐縮ですが、どちらを先に受験すべきと考えたらよいでしょうか。

 簡単な自己紹介ですが、43歳(入社20年)SI事業部隊のPM、 保有資格:PMP、旧情報処理2種、システム監査、システムアナリストともに、 関連する業務は未経験

勉強は、参考書や問題集を目次にそって最初から順にやっていかないと気がすまないタイプ、暗記物も完璧 に覚えないと不安に感じてしまうタイプ

結論
助言

あなたは監査を先に取得するべきです。

理由

 あなたは20年も会社にお勤めになった方。まじめな方と推察します。 また、会社内での評価アップを狙っておられるので、なるべく、あなたの性格に 応じて助言しましょう。まずは上記の理由から述べます。

  1. 神経質な方は監査にむいているから
  2. 監査は暗記の比重が高いから
  3. 監査は未経験であっても、理想論を書けば合格するから
  4. 監査は網羅性を重視するのであなたの性格に向いているから
監査とシステムアナリストの小論文の異質性

 システム監査試験とシステムアナリスト試験の小論文で必要とされる知識や資質を 表形式で対比しました。ご参考にしていただけますでしょうか。


科目 システム監査 システムアナリスト
規範 システム監査基準、システム管理基準 リエンジニア革命
会計学 会計基準、商法、証券取引法、会社法 管理会計、経営分析
経営学 経営戦略書のレビュー 経営戦略書作成支援
経済学 経営戦略書の妥当性確認のための知識として使います 経営戦略書作成のための知識として必要です。日経新聞など参考になります
経営情報システム ここから監査証跡をどう取るか、脆弱性はないかという視点でみます 情報戦略書と経営戦略書との整合性を保つことを考えます
経営法務 経営にリスクを及ぼす観点で法務を考えますが、主として会計 と計算機周辺の法務知識で十分です ビジネスプランを考える上で、上記の他に知的財産権保護などに 配慮します。
監査論 暗記が必要です 午前の問題が解ければOKです
人間的性質 繊細で、緻密な人に向いています おおらかで、大雑把な人に向いています

出題は良く似ているといえます。しかし、ものの考え方、小論文の書き方などが 大きく異なります

試験の本質
システム監査試験の本質

システム監査試験に一番近い試験は公認会計士試験です。だから、公認会計士 の人は、システム監査に受かりやすい。税理士試験を受けていた著者的にいうと、 財務諸表論+ソフトウェア技術者の資質で合格できそうな試験 といえそうです。軍隊でいうと、軍監です。

システムアナリスト試験の本質

 システムアナリストはわかりやすくいうと情報参謀であり、作戦の立案者です。 構想力豊かに白紙から作戦をくみ上げてゆく創造性が必要とされます。

両者の業務的差異

 両方の資格を実務の観点から比較してみましょう。


科目 システム監査 システムアナリスト
経営戦略 経営戦略の妥当性を経営の状況からレビュー 経営戦略を立案することを助言する
立場 監査対象 経営者のパートナー、助言者、コンサルタント
態度 否定的、他罰的、客観的 積極的、トップダウン的
行動 慎重、網羅的 概括的、リスクを意識して積極的に動く場合もある

システムアナリストシステム監査教育は
(c)(有)アイ・リンク・コンサルタント 加藤忠宏



投稿者 kato : 2006年9月14日 09:26