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2008年8月20日

ITストラテジスト試験 午後II サンプル問題①

ITストラテジスト 午後II  サンプル問題解答例 問10

1 情報システムの概要と制約条件
1.1 情報システムの概要

 私の所属するA社は就職系雑誌出版社であった。しかし、昨今のインターネットの情報普及で 雑誌への出稿量や出版部数の落ち込みが顕著である。
 私が企画した情報システムは、求人サイト構築型Webサーバの開発計画である。 この情報システムは、Webサーバとデータベースサーバを連携させ、求職者情報、 求人企業情報、募集内容をデータベース登録する。
 登録された情報は許可された会員であればアクセス制限範囲で閲覧可能になる。
 私が所属するA社は後発参入となるため、 Webサーバを短期間で立ち上げ、エントリー情報件数を増やしてゆく必要がある。

1.2 制約条件と背景
1.2.1 背景

 求人サイトは既に大手企業が参入し、独占化された分野である。 しかし、地域中堅企業情報の充実や、求人者のコンサルテーション機能を充実させた Webサイトを少ない。このため、12ヶ月の短期間でWebサーバを立ち上げ、予定した 需要の実態と合わせて不足している機能を段階的に作りこんでゆく計画を立案し経営者に承認 を受けた。

1.2.2 労働関連法規の改正

 本企画からWebサイト構築計画のカットオーバー時に以下のような法改正が実施され、 対応を迫られた。すなわち、コンプライアンスの観点からエントリされる情報の法規準拠性を 検証する機能が必要になってくる。

  1. パートタイム労働法の改正
  2. 労働者派遣法の改正
2 事業戦略の見直しや制約条件の妥当性確認
2.1 事業戦略の見直しについて

 パートタイム労働法や労働者派遣法は労働基準法直下の法律であるため、 法的拘束力が強いため法対応は必須である。また、コンプライアンスの姿勢を しめすことは後発の求人サイトとしての信頼性を確保するために重要である。
 コンプライアンスを強化しつつ、短期間でのWeb開発をすすめるうえで経営者に次のようなプランを提出し 承認された。

  • 登録情報チェック機能の二次開発における導入計画と予算の確保
  • 一次開発後の、登録情報チェックの代替的手段(バッチ確認、目視確認等)の確保
2.2 関係者との調整について

 Webサーバの開発計画が変更になることによって次のような調整が必要である。

  • 経営者:二次開発の必要性と予算の確保について、Webシステム監視のコストや工夫について
  • Webサーバ開発者:コンテンツ監視機能強化の開発計画と、それに耐えうるキャパシティプランニングについて
  • Web運用チーム:手作業でのオペレーション追加に対する運用計画の見直しの必要性について調整と合意形成を行った。
3 想定されるリスクとシステム面の工夫
3.1 想定されるリスク

 新規に開発計画の中途で、コンテンツ監視システムを導入することによって次のようなリスクが考えられる。

  • 開発メンバーの増員によるコスト増加。
  • 新規機能を追加することによる納期遅延、開発現場の混乱。
  • 新規機能を追加することによるWebサーバの負荷の増大。
3.2 システム的工夫

 懸案となっているコンテンツ管理システムを二次開発プロジェクトとするほか次のような 対策を講じた。

  • (1)WebサーバのOSやデータベース、ハード検討にあたっては、コンテンツ監視システム導入後の 負荷を前提として設計開発する
  • (2)新機能の追加が既存機能に影響を及ぼさないように、オブジェクト開発法を採用して 開発を行う
  • コンテンツ監視機能を縮小し、法規面でのユーザとの合意で問題解決できるようにする。
以上 ITストラテジスト、システムアナリスト受験なら (有)アイリンクコンサルタント 加藤忠宏


投稿者 kato : 2008年8月20日 05:39