平成8年度中小企業経営診断

シンポジウム分科会入選論文

第3分科会 サービス・情報部門

「メガ・コンペティション時代を勝ち抜くためのインターネットビジネス指導・診断の具体策」

中小企業診断士 加藤忠宏

所属支部 静岡県支部

登録部門 情報265番

この論文は中小企業経営診断シンポジウム分科会にて3位となりました。


はじめに

 インターネットはいまやビジネスシーンにおいて欠くことのできないアイテムとなりつつある。しかし、インターネットに関する診断技法や中小企業に対する指導方針についてのガイドラインが確立されているとは言い難い。そこで、本論文では、著者の組合等中小企業者に対する指導経験にもとづいたインターネット指導に必要とされるガイドラインと各種規制に適合したインターネット戦略のケーススタディを示す。


1.インターネット診断のカテゴリー

1.1インターネット診断の位置づけ

 現在、(財)中小企業診断協会が編集している「中小企業診断士診断実習テキスト」では、インターネット診断は定義されていない[1]。そこで、本論文ではインターネット診断のためのカテゴリーを、大分類「04情報活用」の下の「04ネットワークシステムの活用」診断として位置づけることを提案する(図1)。

企業のネットワーク化は企業構造や業務プロセスの劇的革新してゆく。このためインターネット診断を他のネットワーク化診断と同様に情報活用診断に位置づけることにした。

1.2インターネット診断のカテゴリー

 巷間では、インターネットとホームページが等価であるかのように語られている。しかし、インターネットのビジネスへの活用フィールドをホームページに限定してはならない。なぜなら、インターネット導入の効果には、販売促進による直接的な収益の獲得のほか業務革新による企業体質を改善などの間接的な効果があるからである(図2)。したがって、中小企業診断士が中小企業のインターネット化診断や指導を進める場合には、導入する企業の業態や直面している経営課題に応じて、どちらの指導方針が適切なのかを充分見極めながら指導を進めてゆかなければならない。


TOPへ 次に進む