遠江高天神城を尋ねる。武田vs徳川の激戦地の山城跡

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:

浜松からの仕事帰り、再びR150号をたどります。狙いは高天神城。この城は、戦国時代の山城なんですが、武田vs徳川の激戦地の山城跡なのです。
最初は今川氏の城だったのですが、徳川のものになります。しかし、遠州(浜松)への進出を狙う武田軍。徳川は信玄を跳ね返すのですが、信玄の息子勝頼に城を取られます。
これで森町、掛川市、浜岡・御前崎から東は武田軍のものになります。

甲府の人は信玄を神とあがめていますが、遠州や豊橋三河の人は武田軍のことをラオウのような侵略者と考えています。

長篠の合戦の跡、徳川軍は高天神城を取りかえします。高天神城の城主は全滅するまで戦います。しかし、武田勝頼は助けに来なかった。このことが武田勝頼滅亡のきっかけになります。
臣下に見放されてゆくのです。長野県では木曾氏が裏切って、岐阜県では岩村嬢が落城して武田24臣の秋山虎繁が死刑、静岡市を支配していた穴山梅雪が裏切る。用宗にあった持船城が全滅して武田水軍が全滅してゆくのです。

そのきっかけとなった城です。
高天神城、搦め手門駐車場
高天神城、搦め手門駐車場 車を停めます。ここから歩きます。


高天神城は 「真田太平記」などの小説にもたびたび登場するので訪ねてみたかったし、実態を知ってみたかったのです。なかなかその機会がなかった。
理由は立地です。ちょうど静岡-浜松の間にあって、しかもR1号とR150号の中間地点だから。

つまり、なにかのついでに寄るということではなく、訪ねないといけないのです。

高天神城本丸跡
高天神城本丸跡 正直、ここは80才超えたら無理なような気がする。だから来た。そうすれば小説などを読んだ時。あの場所はこうなっていると楽しくなる。

西の丸から秘密の逃げ口へ通じる道
西の丸から秘密の逃げ口へ通じる道 城が落城したことを武田勝頼に告げるため、甚五郎という侍が馬でここを逃げて無事脱出できた。

高天神城最高地点(130m)からの風景
高天神城最高地点(130m)からの風景 御前崎浜岡地区が見える。(海)。原子力発電所、風力発電設備が見えます。この地が遠江の急所ということがよくわかる。

いやあきつかった。