10/2 紫金山・アトラス彗星の撮影

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紫金山・アトラス彗星の撮影をしてきました。ATLAS彗星は非周期彗星です。非周期彗星とは、いったん太陽系に近づくが、二度とこないということです。仮にかえってきても公転周期が26000年といわれます。
■彗星の知識
 彗星は氷の塊です。このため太陽に近づくと溶けてなくなることがあります。太陽に最も近くなる日を近日点といいます。今回の紫金山・アトラス彗星は近日点を通り抜けてきたので撮影できそうです。地球との距離は5800万kmです。明るさは3等級です。軌道は黄道(太陽の道)と同じ。
 この彗星撮影前期が9/28~10/2ということで明け方の4時43分頃に水平線上に現れます。
 後期は10/12ころは夕方7時ころに地平線にでてきます。

■徳願寺山にゆく
 午前3:50におきて、4:15ころに家を出ました。4:30ころに花の木台下。300mmの望遠レンズ(2.8kg)+三脚(3kg)+カメラと105mmレンズ2kg、ちょっとした坂道ですが、合計9kg位を持ち上げます。撮影場所には1人いました。彼曰く「今日は見えない、昨日は撮れているので撤収する」とのこと。彗星の方向を教えていただきました。
富士山がみえず
富士山がみえず 頭上は満天の星ですが、富士山はみえない、このままもやっているので撮影はできないのか不安になります。しかし、あきらめずに機材を組み立てます。

夜景に浮かぶ彗星
夜景に浮かぶ彗星 あきらめずに105mmのレンズ(標準の2倍)をつけて教えていただいた方向を撮影して画面を見てびっくり。「彗星がいる」です。

朝焼けと彗星
朝焼けと彗星 レンズを300mmf2.8に付け替えました。朝焼けがはじまっているそらに浮かぶ彗星。皆さんはこの斜視を見ると、彗星が日の出方向(左下)に飛んでいると思われますが、実は違う。太陽と同じ動きをしますから右上に動いているのです。
彗星の尻尾は太陽にあぶられて水蒸気やスペクトルが太陽と反対側に伸びているため。
高度を上げる彗星
高度を上げる彗星 超望遠レンズは重い。このため角度を高くすると不安定になります。その点、今回のアトラス彗星は水平から始まるので撮影しやすいです。
明日以降12日までなぜ撮影しにくくなるかというと、出現時刻が遅れてくるから。明るいと彗星は見えないです。

天空を舞う
天空を舞う アトラス彗星は2023 年 1 月 9 日に中国の紫山天文台によって発見され、2023 年 2 月 22 日に観測した南アフリカの ATLAS の名がつけられた彗星です。

ラウンド5の方々
ラウンド5の方々 ラウンド1という、下にあるボーリング場を基点に徳願寺山をトレランするグループがラウンド5です、これらの方々の終点がこの場所。
先に私が目的を終えて立ち去ります