秋の森を歩いていて、気が付くことは「森は循環して再生する」ということです。
落葉 鎌池周辺の森は基本的にブナ林。ブナを漢字で書くと「橅」つまり役に立たない木ということ。それは木材として、という意味。
水分を多く含むブナ材は、曲がりやすく腐りやすい。 建材に使いづらいのです。
ブナは保水力が大きく、湿り気のある森林を形成します。多雪環境に強く、日本海側の気候に適応した樹木です。南小谷は長野県ですが先に書いたように新潟県糸魚川市や妙高山と地形的つながっている。
多様性のある菌類 鎌池遊歩道を歩いていると、様々な菌類と出会います。これらが長い時間をかけて倒木や腐葉土を分解して、土となって森が循環します。
ハートのマーク コケの上に新しい樹木の若木が目を出している。
再生の森 倒木があり、その上にコケが生え。木が再生する。生命の不思議を感じざるをえません。
鮮やかな赤 ヤマウルシの若木の紅葉と思われます。
森の中を駆け抜けるのが好きな人もいる。自分は植物をめでて、植物の不思議さを感じ、対話するのが好きです。
ブナの森を歩く、雑木の美しい紅葉と生命の循環を見る。少しだけ哲学的な気分になります。
山梨県甲府市 吉野聡建築設計室
おはようございます。
山の楽しみ方はそれぞれですね。
そんな中、共通する事があります。
それは、山からの大切な学びがあることです。