蔵の街、本庄市をゆく

良く仕事で通っていて、本庄市にいっていながら、実は中山道中の中心都市ということや蔵の町であることを全く理解していなかった。
日が高くなって、仕事のあとの時間も有効活用と思い蔵の街を訪ねた。
本庄商業銀行
本庄商業銀行 この看板が目印でした。とおりかかって、面白い建物だな。見学できそうだなと思って立ち寄りました。
本庄商業銀行1F
本庄商業銀行1Fフロア、しばらく見学するとシルバーボランティアが現れました。彼の説明は
 

  1. 本庄商業銀行は養蚕者に貸し付けを行うための銀行です
  2. そのため、担保として繭を預かっていた。そのために蔵として通気性をよくするために窓も多い
  3. この跡地を最初に買い取ったのがローヤルという地元を代表する洋菓子屋だった
  4. しかし、新規店の攻勢と後継者の問題で廃業した
  5. このローヤルがあまり建物を改造しなかったため保存価値が残った

ということで二階へ

 本庄市で産出された繭は諏訪市で紡績されて八王子にいったん送られ、そして、横浜から輸出されたそうです。なお、近くにある冨岡製紙所とは無関係だそうで、歴的背景がわかると面白い。

 ちなみに諏訪市の紡績業で名を挙げて・・・というのは「犬神家の一族」の冒頭部分にあることでして、学生時代に読んだ小説と見たものがここでつながります。


吹き抜けとなっている二階
吹き抜けとなっている二階 「ギターコンサートなんかよさそうですね」と聞くと、「はい。そのとおりでバイオリンもいいと思います」とのこと、管弦楽は響き過ぎるそうです

■宮本町蔵群
ちかくの宮本町に蔵が固まってあるということなのでさらに足を延ばします。
蔵の街、宮本町
蔵の街、宮本町 一ノ蔵、二の蔵、三の蔵とあります。
路地奥からとおりを望む
路地奥からとおりを望む 手前が三の蔵、次が二の蔵、奥が一ノ蔵

中山道の雰囲気を堪能しました